【ESG】私生活でもESG投資を意識してSDGsを実現しよう

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ネットの世界からこんにちは。むぎです。

新年度を迎えたと思っていたら、いつの間にかGWに突入してしまいましたね。

みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

新入学の学生の方、新社会人の方、育成担当の方など、多くの人が忙日々を過ごしてこられたかと思いますので、ぜひGWはゆっくり休んでください。また暦とは関係なく勤務いただいている方につきましては本当にありがとうございます。無理せず適当なタイミングでお休みいただければ幸いです。

さて、本日の内容についてですが世界的な社会課題であるESGについて考えてみたいと思います。

ESGは主に企業向けのセンテンスで登場するワードにはなりますが、どのような活動なのか、個人の生活に関係があるのかということをご紹介できればと思います。



ESG, SDGsとはなんなのか

まず最初にESGという言葉についてです。

ESGは以下の英単語の頭文字をとって作られたワードで、企業が長期的に成長するために考慮すべき観点を表しています。

  • E:Environment(環境)
  • S:Social(社会)
  • G:Governance(ガバナンス)

一方、SDGsというのは持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴールと169のターゲットで構成されています。つまり、企業はESGに配慮した経営を行うことでSDGsの実現に貢献できるということになります。それぞれの領域に関して、より具体的にどのような内容・関係なのかをわかりやすく示した図が以下になります。

(出所)山形銀行HP(https://www.yamagatabank.co.jp/saiyo/esg/

投資家は企業の財務情報をもとに投資先として価値があるかどうかということを考えてきました。そういった従来の指標に加え、上記の観点を踏まえた上で投資先を決めるという投資活動のことをESG投資と呼びます。

こういった思想の背景には、地球温暖化による環境問題、人権問題・人種差別などの社会的問題などの課題があります。これらの課題を解決に向けて、持続的な世界を作るためにESGを意識した経営を行なっている企業に注目が集まっています。

日本でもESG、特にサスティナビリティを意識した経営を行なっている企業が年々増えてきています。逆に考えると、今後はそういった視点を持って活動を行わない企業は投資先から外れることになります。

地球環境のことを無視して、自社の利益を追求するだけでは生き残れない時代になってきたということであり、企業に勤めている人も個人事業主の人も、自分たちの行動がSDGs・ESGを意識できているかかどうかを考えることが求められていると筆者は思います。



なぜ私たちはESGを意識する必要があるのか

ESGが企業活動における重要なファクターであることは前章の説明でご理解いただけたかと思います。では、企業活動にこれらの指標が求められ始めた背景についてもう少し考えてみたいと思います。

ESG投資が始まった背景には、国連の発行する「グローバル・コンパクト」という思想があります。これは国際連合と民間(企業・団体)が協力することによって、健全なグローバル社会を築くというイニシアチブを表しています。

また、国連グローバル・コンパクトには10の原則という象徴的な考え方があります。これらは人権、労働、環境、腐敗防止といった4つのカテゴリに分かれており、現在のESGの元になっています。

そして、これらの考え方を具体的な活動に結びつけるために、欧州を起点としていくつかのルールが整備されています。それが「スチュワードシップコード」と「コーポレートガバナンス・コード」です。現在は日本でもこれらのルールが取り入れられています。この2つのルールはそれぞれ対象となる相手が異なります。

スチュワードシップ・コードは投資家向けに対してのものであり、責任ある投資活動を行うための原則が書かれています。最近だと令和2年にも改訂されており、金融庁のHPからみることができます。

一方で、コーポーレートガバナンス・コードは企業に対してのものであり、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための行動原則が書かれています。こちらも令和3年に改訂されています。

こういったルールのもとに持続的な社会の成長のために、企業および投資家には短期的な利益だけでなく、環境や人権に配慮した企業活動が求められているということになります。

そうはいっても、自分は投資家ではないから関係ないと思われる方もいらっしゃるかもしれません。筆者も最初はそのように思いました。ただ、少し見方を変えると、私たち個人も消費者として企業の活動を支える投資家と言えるのではないかなと思います。

つまり、ESGを意識した活動を行っている企業のサービスや商品を購入することで消費者として企業活動を支えることができると筆者は考えています。

私生活の中で購入している商品を少しエコなものに変えてみる、使い捨てにしているものを繰り返し使えるものに変えてみるといった取り組みをすることで、消費者の立場から企業に対してESGを意識してほしいというメッセージを表すことができます。このように政府、企業、個人といった多方向からアプローチすることによって、SDGsの実現に全ての人が関わることができるような環境を作っていければ嬉しく思います。

もちろん、全ての人が携わることを強要したいということではありません。本記事を読んでいただいた方の中から、自分も少しだけ意識してみようかなと思う方が増えればよいなと思う次第です。

次章では、私たち消費者がアプローチする際にどこなら手をつけやすいのか、どういった取り組みをすればよいのかということを具体的に考えてみたいと思います。



いま私たちにできることはなんなのか

ESG活動を支えるにあたって、消費者目線から考えたときにどのような行動をすることできるのかを最後に考えてみたいと思います。

Environment(環境)

筆者個人の意見にはなりますが、一番取り掛かりやすいのはEnvironment(環境)かなと思います。というのも環境問題改善への取り組みに関しては、消費者の生活にとっても一番身近な内容だと思うからです。

具体的なアクションとして考えられるのは

  • ガソリン車の使用を控えてCO2を削減する
  • プラスチックやリサイクル可能な資材を分別して廃棄する
  • 太陽光で生活することで電力消費量を削減してみる
  • 使い捨てではなく繰り返し使うことで消費量を抑制する

などです。

これらのアクションは私たちの生活に密接に関係していること、また具体的な活動としてイメージしやすいという特徴があります。

一方で、毎日の生活で当たり前になりすぎてしまっている領域でもあるので、意識をもって取り組もうと思わない限り継続するのが難しいという面もあります。

筆者個人の話で恐縮ですが、ゴミの分別や紙などの資源をできるだけ使わないように普段から心がけて生活をしています。ただ、そういった意識を持っていてもふとした時や外出先、忙しい時には意識から漏れてしまい反省することがあります。

一番身近で取り組みやすいことだからこそ、強く意識することで実行に繋げていきましょう。

Social(社会)

次にSocial(社会)ですが、こちらは貧困問題やダイバーシティの推進などが該当します。

個人のアクションに落とし込むことが難しい面も多いですが、性別や役割にとらわれないフラットな視野を持つことが大切だと筆者は思います。

例えば

  • 身近にいる人の考えを真摯に聞き、それぞれの価値観を尊重し大切にする
  • ロボット化やオートメーションを活用することで少ない労働力でも円滑に回るようにする
  • 児童虐待や過労死の兆しがある場合に適切に対処する
  • 所得を分配する

といった行動が挙げられます。

筆者自身も大勢の人のコミュニケーションをとるのは得意ではないですが、身近にいる人に意識を向け、それぞれのコミュニティの中で自分らしさを発揮しながら一人ひとりが生きやすい社会になるように行動していければと思います。

Governance(ガバナンス)

最後にGovernance(ガバナンス)です。

これは企業の情報開示や従業員の権利、法令遵守といった管理体制を整える活動になります。

前述した投資家の方や、取締役を勤めていらっしゃる方はもちろんですが、従業員の方も

  • 自社が不適切な活動を行なっていないかを注視する
  • サプライチェーンの中で不適切な労働が行われていないか確認する
  • 自社の情報が適切に公開されているか確認する

といったことから始めてみるのはいかがでしょうか。

特に企業活動の透明性や実情というのは外部から見えないことが多いと思います。自分たちが所属する組織に対して、所属する前と後でどのように見え方が変わったのか、どのような原則で活動しているのかという見直してみるのもよいと思います。

また自社だけでなく、外部にも目を向けることで広い視野をもって企業活動が社会ルールに沿っているのかを考えることが大切だと思います。


ここまでESG投資に向けて、私たち個人ができることについて考えてきました。抽象的な内容や実現が難しいと感じる内容も多いと感じています。

大切なことは、諦めずに自分たちにできることに一つずつ取り組んでいくことだと思います。

現代はVUCAの時代と呼ばれ変化の激しい時代です。それに加え、新型コロナウィルスや地政学的な問題もあり生活するだけでも困難な時代だと思います。そういった環境の中でESGを意識した活動をするというのはとても苦しいものだというのは想像に難くありません。それでも、わずかでもいいので一人ひとりが優しさを持ち、社会全体のことを考えて行動するような世の中になればと思います。そのわずかを1億5千万人で積み重ねることによって、大きな結果を生み出し持続的な社会および世界の形成に繋がることを祈っています。



おわりに

本日はESG投資についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

こういった社会課題全体について取り組むというのは非常に難しいなと筆者自身も記事を書いていて思います。そう思いながらも自分には何ができるのか、どのような改善ができるのかを考えるのは非常に楽しいなと思う面もあります。

本記事を通して、SDGsやESGといったワードは聞いたことがあるけれどよくわからないという方にとって少しでも興味を持ってもらう機会となれば幸いです。

それではまた次回お会いしましょう。

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