ネットの世界からこんにちは。むぎです。
みなさんはお仕事でデスク作業はされていますでしょうか?
COVID-19の影響を受けて、会社自宅問わずパソコンを使って効率的に仕事を進めようという流れになった仕事も多いかと思います。
そんなデスク作業の生産性を上げるアイテムとして有効なのが、外部ディスプレイです。
本記事では外部ディスプレイを使うメリットと、どういったディスプレイを購入すればよいのかを筆者の意見を交えてご説明したいと思います。
見聞きしたことはあるけど自分には必要ないと思っている方もすでに取り入れている方も、本記事を読むと改めて外部ディスプレイの必要性を認識いただけるかと思います。
外部ディスプレイの必要性と効果
現代において、デスクワークをする場合にはパソコンを使用しないということはあまりないかと思います。
(手作業を否定しているわけではないのでご了承ください)
そういったパソコン作業をするにあたって、一番シンプルなスタイルはノートパソコンの内蔵ディスプレイだけを使って作業することです。
最近だと多くのパソコンは13〜16inch程度のディスプレイを搭載しているため、作業できないとまで煩わしさを感じることは少ないですよね。
ただ、そこに、外部ディスプレイを一枚追加するだけで、作業のやりやすさや生産性が大きく変わります。
具体的な数値を見てみましょう。
マイクロソフトが行った調査では、「複数ディスプレイを使用することで使用しないユーザーと比べて約42%程度の生産性向上が見込める」という結果が出ています。
もちろん仕事内容にもよりますが、40%も生産性があがるというのは魅力的ですよね。
生産性自体をどのように定義するかによって結果は変わりますが、筆者の肌感覚でもディスプレイが1枚増える(デュアルディスプレイ)と作業のやりやすさは大きく変わります。
デュアルディスプレイを取り入れることの具体的なメリットとしては
- 複数のアプリを(画面を切り替えずに)参照できる
- (プレゼン時などに)片方で資料投影、もう一方で原稿の閲覧ができる
- 内蔵ディスプレイより大きいディスプレイを使うことで一覧性があがる
- 視線があがることで肩こりなどが軽減する
などがあげられます。
筆者の周りのエンジニアの方に話を聞いてみても
・デュアルディスプレイだと作業がやりやすい
・むしろデュアルディスプレイは当たり前
などの意見が散見されました。
もしまだ外部ディスプレイやデュアルディスプレイスタイルを取り入れていない方は、仕事のスピードなどが大きく変わるのでぜひ取り入れてみていただけたらと思います。
ここまで外部ディスプレイを使うことにメリットをお話ししてきましたが、注意点もわずかですがあります。
次章では外部ディスプレイを使うにあたって注意すべきことについて触れたいと思います。
ディスプレイの適正枚数は?
ディスプレイを増やすと生産性が上がるということを前章でお伝えしてきました。
ただ、ディスプレイを増やせば増やすほど生産性が上がるというとそういうものでもありません。
一般的に作業をするときはメインの作業対象となるドキュメントやエディターに集中します。そしてその作業をするにあたって必要となる補完資料や関連作業タブを近くに表示しておくことでスムーズに視線を移し変えるといったことを無意識のうちにしていると思います。
ここでディスプレイの枚数が増えていくと、いろいろな作業内容がそれぞれのディスプレイに点在するといった状況が発生します。それにより、どこになにが表示されているのかを探したりメインディスプレイの移動させたりといった余分が作業が発生します。
このことから、筆者と考えとしては
ディスプレイの適正枚数としては2枚であり、それ以上に増やしていくと生産性向上の度合いはあがりにくいと考えています。
もちろんまったく生産性に寄与しないということでもないですが1枚→2枚にした際の上昇率に比べるとそこまで大きな向上は得られないということです。
実際に筆者も複数枚のディスプレイを使用して作業をしたことがありますが、3枚や4枚になってくるとどの画面になにが表示されているかを管理したり、頻繁に視線を右左に移す必要があるためかえって集中力が下がったように感じます。
なかにはディスプレイが多ければ多いほど集中できるし、生産性もあがるという方もいらっしゃるかと思いますが、よほど複数の作業を同時にする、複数の内容を同時に参照する仕事の方以外はディスプレイは2枚までにとどめることで最大のパフォーマンスが発揮できるのではないかと思います。
では2枚のディスプレイを使うとなったときには、どのような配置でどのようなサイズのディスプレイを並べることがより高い生産性につながるのかということについても考えてみたいと思います。
配置について
まずディスプレイをどのように配置すれば効果的かを考えてみます。
結論から言うと、筆者のオススメの配置は
①正面にメインディスプレイ
②メインモニターの横にサブディスプレイを斜め配置(左右どちらでも可)
という配置にすることです。
こうすることで、基本スタイルとして正面のメインディスプレイに視線を向け、参考資料などをサブディスプレイに表示し閲覧というスタイルをとることできます。
またこのスタイルであればオンラインミーティングする際にも、ミーティング画面を見つつドキュメントの検索や表示、議事録の作成も簡単に行うことができます。
サイズについて
次にディスプレイサイズについても考えてみます。
①メインディスプレイについて
メインディスプレイは27inch程度のディスプレイを選択するのが一番よいと思います。
もっと大きいサイズのほうが良いのでは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、あまりにも大きなサイズになるとディスプレイに表示されている内容の全体が視界に入らなくなり、かえって生産性を落とすことにつながります。
近年人気のワイドディスプレイ(横長のディスプレイ)などもよいと思います。ただ画面が少し横長になり視線を左右に移動させる必要があるため、ドキュメントの編集などの業務であれば一般的なサイズのディスプレイのほうが使いやすいかなと筆者は思います。
ワイドディスプレイが威力を発揮するケースとしては、動画編集などの作業が該当します。
ディスプレイサイズが著しく横長になると、横に長いファイルや作業領域の表示(動画編集のシーケンスなど)が可能になるからです。
よって、メインディスプレイのサイズを検討する際は、みなさんが普段どのような作業をメインで行うかを考えてみていただけるとより適切なディスプレイを選択できると思います。
-②サブディスプレイについて
こちらはメインディスプレイよりも小さいサイズにするということに気をつければよいと思います。サブディスプレイはあくまでメインを補完するためのディスプレイですので、頻繁に視線が集中するわけではありません。ですので、メインよりも小さくかつちゃんと資料を見ることができるサイズを選ぶことが大切です。筆者のオススメは22inch以下のディスプレイになります。
もしノートパソコンを使われている方は内蔵ディスプレイでよいと思います。
上記を踏まえた上で結論をまとめます。
使用しているパソコンがノートパソコンの場合には、
①メインディスプレイ(27inch)+ ②ノートパソコンの内蔵ディスプレイ(13〜16inch程度)
という組み合わせにすると作業しやすいかなと思います。
デスクトップパソコンの場合には、
①メインディスプレイ(27inch)+ ②サブディスプレイ(21.5inch)
がよいかなと思います。
ディスプレイに求める機能
ここからは付いていると嬉しいオプションの機能についてご紹介いたします。
なくても困らないですし他のもので代替できるけれど、あったら便利だったり、セットアップが楽になる、そんな機能をご紹介しますのでディスプレイを選択する際には考慮いただけるとよいかと思います。
オプション機能1:音声出力
一つ目は音声出力機能です。
これはディスプレイ本体にスピーカーとしての音声出力機能がついていることを指します。
この機能は主に作業用BGMを流したいというときに便利です。
特にデスクトップパソコンを使用している場合には音声を出力する機能がついていないため別途、外付けのスピーカーやイヤホンを接続するといったことが必要になります。
仕事で使うイヤホンに関してはこちらの記事で解説しているので、もしイヤホンを使うほうがよいという方は参考にしていただけると嬉しいです。
イヤホンを接続することで相手の音声がよりクリアに聞こえるといったメリットもある一方で、イヤホンをつけないと音声がきけないであったりBGMを流したいときにもイヤホンをつけないといけないのは少し面倒ですよね。
ディスプレイに音声出力機能があれば、
- イヤホンをつけなくても音声がきける
- 作業中にパソコン以外の端末を触れずに済み
- イヤホンの購入などのコストもかからない
といったメリットがあります。
一方で、音響メーカーのスピーカーに比べるとやはり音質の悪さが気になるというデメリットもあります。
ですので、イヤホンをあまり使いたくないという方はスピーカー機能の有無も考慮してみるとよいのではないでしょうか。
オプション機能2:ハブ機能
二つ目はハブ機能です。
ハブ機能というのは複数の外部インターフェースを集約して接続できる機能です。
従来であれば、パソコン本体とは別にハブを購入することが多かったですが、ディスプレイ製品の中にはこのハブ機能を備えた製品も存在します。
この機能がついていることのメリットとしては、ディスプレイを購入するだけでパソコンの外部インターフェースを拡張することができるということです。
特にMacbookなどのパソコンは外部インタフェースがほぼないですし、その他メーカー商品でもUSBポートが足りないということもたまにあります。
(筆者の場合、USBポートが一つたりないということがよくあります)
そういった場合でもディスプレイ本体がハブの役割を果たしてくれるので、必要なデバイスをより多く接続することができるようになります。
ただ、この機能が備わっていなくても別途ハブを購入するという選択肢もありますし、パソコン本体に内蔵されている外部インターフェースだけで十分という方には不要かと思います。
もしハブ本体を購入する場合には、外出先でも持ち歩いて使うことができるというメリットがありますので、ご自身のワークスタイルの合わせて一番適切な方法を選択いただくのがよいかと思います。
オプション機能3:対応ポートの豊富さ(HDMI、TypeC、Display Port)
三つ目は映像入力となるポートの豊富さになります。
現在主流となっている、映像入力のインターフェースとしては
- HDMI
- DisplayPort
- USB TYPE-C
の三つです。(Mini DisplayPortなどもありますが省略します)
これらのインターフェースのうち、どのポートを使用することになるかを検討しておくとよいかと思います。
まず大前提にはなりますが、ディスプレイの内蔵されているポートと入力デバイスであるパソコン本体の出力インターフェースが一致していないとそもそも接続できません。
またUSC Type-Cポートを使う場合には映像入力と電源供給機能を合わせて持っていたりするディスプレイも存在します。ですので、どのポートを使ってディスプレイと接続するかを考えることによって、配線ケーブルの購入やパソコン本体の充電器を使用せずに済むといったメリットがあります。
これについてはもう少し詳しく触れていきます。
前述したようにディスプレイの中にはハブ機能を兼ね備えている製品もあります。中でも、USB Type-Cで映像出力可能になっている場合には合わせて電源供給可能という製品があります。
これはディスプレイ用電源→ディスプレイ→PC といった接続の中で、PCに対して電源供給までできるという機能です。これによりPC本体に充電器を接続する必要がなくなります。
単純にコードが一本減るだけのメリットのように思えますが、ノートPCを使っている場合には外出先でパソコンを使用したいという場合にも効果を発揮します。
つまり、付属していた充電用の電源をカバンに常備しておいて、出かけるときにPCだけをカバンに入れるという動作をするだけで簡単に外出先で仕事ができます。電源を持ってきたかどうかを気にしなくてよくなるだけでなく、外出時の時短にもつながるのは嬉しいですね。
以上の内容を考慮すると、ディスプレイを購入するときには以下のステップで確認するとよいかなと思います。
- 使用するPCの映像入力ポートの形状はなにか確認する(仮にHDMIだけしかポートがない場合はHDMIポートがあるディスプレイを選択する)
- ディスプレイ本体にハブ機能や給電機能は必要かどうか検討する
- 外部接続用のハブを購入するか検討する
- 外部接続用のハブとPCの映像入力ポートを考慮してディスプレイを再検討する
上記の手順で確認すれば、ディスプレイの買い直しリスクを減らすことができると思います。
少し複雑だなと思う場合には手順1〜2まで検討するのでもよいと思います。
ここまでいろいろ書いてきましたが、大事なことは自分が納得した上でディスプレイを購入し作業効率をあげることです。
自身が作業しやすいサイズのディスプレイを購入し高いパフォーマンスを発揮していきましょう!
オススメのディスプレイはどれ?
最後に筆者のオススメのディスプレイをご紹介させていただければと思います。
ご自身で使用されているパソコンやディスプレイの保有状況などにもよって最適なディスプレイは異なりますが、なるべく汎用性の高い製品を選ぶようにしましたので購入時の参考になれば幸いです。
メインディスプレイとして使いたい製品
前述の通り、メインとして使うのであれば27inch程度のモニターがオススメです。
こちらの製品は
- 解像度:4K
- 音声出力:スピーカー付き
- 接続ポート:HDMI × 2, Type-C(給電可能)
- ハブ機能:USB-A × 1
となっています。
解像度も高く、ポートもHDMIとType-Cがあり給電までできるという優れものです。
金額は多少高くなりますが、その分機能も豊富ですのでこの一枚をノートパソコンに接続すれば仕事の生産性はかなりあがりそうです。
(筆者もこちらの製品の廉価版を使用しています)
もしワイドディスプレイを使いたいという場合にはこちらの製品などがよいと思います。
こちらもスピーカー、Type-C給電、Screen Splitなどの機能がもりもりで搭載されています。
35inchなので少し大きめではありますが、ワイドディスプレイなのでディスプレイの縦の長さは短く横の長さが長くなっています。
ディスプレイ一枚に全てを集約して作業したい、横長にアプリを表示したいといった場合にはこちらの製品はかなり使いやすいと思います。
サブディスプレイとして使いたい製品
繰り返しにはなりますが、
2枚目のディスプレイを購入したいという場合には、メインディスプレイよりもサイズを小さくすると使いやすいです。
オススメは22inch程度のディスプレイなので、以下の製品などがよいと思います。
ブルーライトカット低減でHDMIポートも二つあり、金額も手頃なので初めてディスプレイの導入する上でも安心して使えると思います。
おわりに
本日は仕事の生産性をあげるためにディスプレイを導入しようというお話しでした。
普段からディスプレイを使用されている方もそうでない方もあらためてご自身のワークスタイルを見直し、より高い生産性を出すための機会となれば幸いです。
筆者も学生のときに初めてデュアルディスプレイを経験し、感動したことを覚えています。
社会人になってからはむしろディスプレイが一枚しかないことに不満を覚えるようになってしまっています。
現在は最高級の製品を選ばなければディスプレイは数万円で購入できます。
特に時間単価が高い職業の場合は、仕事の生産性が1.5倍になれば数ヶ月で元がとれる計算になりますので、デュアルディスプレイで快適かつ生産性の高い仕事をしていきましょう!
それではまた次回お会いしましょう。
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